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孔雀サボテンの花を食す

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 植物研究家 吉川益夫 撮影場所    鹿児島県曽於市 孔雀サボテンの花は食べられるらしい。どんな味がするのだろうか? どうしても食べたくなった。花は1輪か2輪しか咲かないので、毎回1・2個しか用意できないが、花は大きく食べ応えもあるようだ。 なお、花は赤い花弁だけ食べるのではなく、花筒、雄しべ、雌しべの全てを食べられるので捨てないで下さい。 (特徴) ①花を切るとトロトロネバネバして糸を引く ②水につけただけで赤くなる ③花弁は包丁で切っても簡単に切れない   繊維質が多いのだろうか? ④特別に味はない (私の料理法) 1.湯がいて食べる場合 ①花を観賞したら花を根元から切り取る ②根元の毛を取り除く ③雄しべも雌しべも残したまま花を洗う ④湯通しする ⑤食べやすいサイズに切る ◎湯がいたのをそのままドレッシング(または酢醤油)で食べる。 ◎湯がいたのを豆腐の上にのせ、ドレッシング等で食べる。 ◎湯がいたのを湯がいた玉ねぎと混ぜドレッシング等で食べる。 ◎湯がいたのを酢醤油で食べる。 ◎湯がいたのをサラダとして食べる。 2.テンプラにして食べる ◎ピーマン、タケノコ等とテンプラにして食べる。 3.スープに入れて食べる (食べた感想) ①何と言っても赤い花の孔雀サボテンは、色が綺麗だから料理の彩りが良くなるのが嬉しい。 ②特に味・香りがないので、どんな料理にも合うのが嬉しい。 ③ネバネバしているので栄養があるのではなかろうか? ④美しい花を観賞した後、美しい花を食べられるので豪華な気持ちになった。 ⑤初めての食材で新しいことに挑戦することは、ワクワク感があり生活に張り合いが出てきて楽しくなった。 この他ドラゴンフルーツの花、月下美人の花も食べられます(殆ど手に入らない花ですね!)。入手しやすい花でエディブルフラワーを楽しんで下さい。

ルドベキアの花の作り

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  植物研究家 吉川益夫 調査場所 鹿児島県曽於市 調査年月  2024年6・7月 ○基本情報 キク科 オオハンゴウソウ属 北アメリカ原産 別名:アラゲハンゴンソウ、マツカサギク 開花期:6月~9月 ★始めに (調査視点)  ①花の作り(構造)はどうなっているか?  ②花が何個あるか?  ③外側の黄色の花弁は何個あるか?  ④萼はどうなっているか? ★花の作り(構造) 上の写真は1つの花と思いますか。桜の花弁数は5枚と決まっているように、外側の黄色の花弁も同じ数だろうと思いますね。 では調査して行きましょう。 全ての萼と外側の黄色の一部の花弁を除いて見やしくしました。拡大して見ると沢山の花で構成されているようです。  キク科の特徴で、花弁は外側の黄色の花(舌状花)と中心の茶色の花(筒状花)の小花が沢山集まって頭花(一つの花のように見える花序)を作っています。小さくて分かりづらいですが、いずれの小花も両性花とのことです。 ★筒状花 さて、ルドベキアの筒状花は小さくて分かりにくいので、もう少し細かく見てみましょう。下の写真を見ると細長い筒状の形をしています。また、数が相当沢山あるのが分かります。この小さな筒状の小花がそれぞれ1つの花です。これで花の中心は小さな筒状花が沢山集まっていることが分かりました。 もう少し詳しく調べましょう。下の写真で筒状花が下側から咲いているのが分かります。筒状花の先に黄色の花粉(↓)があります。つまり、この小さな筒状花には雄しべがあったということで、一つの花だということが分かりました。 ★舌状花 一方、外側の黄色の舌状花は鮮やかで昆虫をおびき寄せる役割を持っています。花の根元がどうなっているか詳細に見てみましょう。1枚の花弁が根元では筒になっているようです。これも1つの花です。外側の黄色い舌状花が中心の筒状花を囲んで、美しい頭花を構成していることが分かりました。 ★舌状花の数 では舌状花の数は何個あるのだろうか?桜の花弁のように固定しているのだろうか? 下の写真は舌状花が7枚見えますので、舌状花が7個ということです。 おや、下の写真は舌状花が8枚見えますので、舌状花が8個ということです。 おやおや、下の写真は舌状花が9枚見えますので、舌状花が9個ということです。 どうなっているのだ?下の写真は舌状花が10枚見えますので、舌状...