イワタバコは、こんなに綺麗だった!
写真・執筆:吉川益夫
撮影場所:鹿児島県曽於市
イワタバコ(岩煙草)は、直射日光が当たらない湿気の多い岩壁に多く見られる多年草の植物で、曽於市でも何か所かに生息しています。なお、花期は6月~8月です。
今までは「綺麗な花だなー」と思っていただけでしたが、今年初めて本当の美しさを知ったような気がしました。
(これからは、私の知る限りどの書籍にも掲載されていないようですのでお楽しみ下さい。)
上の写真を見ると、「花が綺麗ですね」で終わりです。おや、よく見ると花の中心にオレンジ色が見えるぞ?もっと大きくして見たいですね。拡大したのが下の写真です。
花は星形で、中心に5個のオレンジ色が見えます。これは花弁が5裂しており、各花弁の元にオレンジ色の斑紋があるからです。
この鮮やかな斑紋は蜜標で、昆虫に蜜の場所を教える標識の役割を持っています。
もう少し拡大したのが下の写真です。オレンジ色の斑紋は丸くなっているようです。このオレンジ色の外側は五角形の星形状に白くなっており、その外側が紫色になっています。
つまり、花全体が五角形の星形で、色は外側から紫・白・オレンジの3色で、白は五角形の星形、オレンジは5個の丸を形取った家紋(梅の花)に似ており、これらが美しさを一層際立たせているのではと思います。
では、花の仕組みはどうなっているのだろう?なかなか花の内部は見にくいです。分解しましたが、小さくて非常に分かりづらいです。
よく見ると萼、花弁は5裂で、雄しべ5本、雌しべは1本です。それが下の写真です。少しピンボケしていますので、拡大してみて下さい。(やっぱり分かりにくい⁈)
それに現在放送中でありますNHKの朝ドラマ「らんまん」を彷彿させるようで、ドラマと二重に楽しんで頂けたら幸いです。
イワタバコは本当に綺麗ですよね。昔見た事があります。
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