初めて見たハスイモ(蓮芋)の花

                  写真・執筆:吉川益夫   

                     日本では里芋の花は殆ど見かけることがありません。ましてや里芋の近縁種であるハスイモは栽培面積が極めて少なく、花を見る機会は滅多にないようです。

同級生の古川真一君から突然ハスイモの花の写真が送ってきました。私は写真では見たことがありますが、実物は見たことがありません。もうどうしても実物を見たくて、「花を見たい」と連絡したら、「どうぞ来て下さい」とのことでしたので、喜んで飛んで行きました。

その前に、ハスイモ(蓮芋)を知っていますか?「蓮の芋」のことかな?知っている人は少ないと思います。

私が子供の時は、「ハスイモ」と言わず、「トイモガラ」と言っていましたので当時は「ハスイモ」という名前は知りませんでした。

ハスイモは、里芋と同じサトイモ科サトイモ属の多年草です。

サトイモが主に芋を食べるのに対し、ハスイモは芋が大きくならないため、芋は食べられず、葉柄部分(いわゆるズイキ(芋茎))のみを食用とします。

因みに、ハスイモは「リュウキュウ(琉球)」、「青ずいき」とも言うそうです。

さぁー、7月7日、やっとハスイモの花にご対面です。「おおぅ、これがハスイモの花だー」と大感激!ハスイモの全体写真です。花は葉よりも下に咲いているのが分かります。


ハスイモの花と思われています目立つ部分の花色は、淡い黄緑~淡い黄色のようです。


題問です。どの部分が花か分かりますか?花弁のように見えるのは仏炎苞と言います。どこが花かと言うと、仏炎苞の中にある円柱形の部分が花です。そして見えている部分が雄花の集まりです。では、雌花はどこにあるのか?雌花はその下の緑色に膨らんだ中に隠れていますので、残念ながら見えません。はっきり分かりませんが、雄花も雌花も花弁はないように思われます。


もう雄花と仏炎苞が枯れているのもありました。雌花だけは残っているようですが、マムシグサのような種子はできないようです。このため、里芋もハスイモも種子がないため、種芋を植え付けて増やします。


茎(葉柄)は食用であり、また研究用として茎を頂いて帰りました。

その茎の断面を見てみましょう。茎には空洞が沢山あり、スポンジ状です。

古川君に教えて頂いたのですが、収穫は午前の早い時間にしないといけないとのことでした。理由は午後以降に収穫したのは苦いからとのことです。
食べ方は、酢の物、サラダ、味噌和え、刺身のつま、煮しめ、味噌汁などで食べることができますので、食べたことがない人は是非挑戦して下さい。


コメント

  1. 凄く嬉しいニュースでしたね😍食べられるとは又素晴らしいです🥳🥳

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  2. 有り難うございます。何でも初めて見た時は感動ですね。これからも今まで見たことがないものを探し続けますので、応援よろしくお願いします🙇⤵️

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